海外法人サポートセンター

海外法人設立、法人口座開設、国際税務、海外送金、海外投資について

国際税務

オフショア銀行の作り方⑤リスク管理体制を作る

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ オフショア銀行の設立時の審査には、リスク管理体制の要件があります。 設立するオフショア銀行の所在国の規制当局や国際的な基準によって異なりますが、一般的に以下の要素が求められます。 1.ガバナンスと管理…

海外ビジネスの内製と外注 その1

海外法人は作ったら終わりではなく、作ってからがスタートです。 専門知識を習得しながら、経常的な事務作業を粘り強く続けることで、 実業しかり、投資しかり、節税しかり、移住しかり、 海外法人のメリットを享受できるようになります。 一方で、そのため…

重税事業は高収益事業

重税事業は往々にして高収益事業です。 世間で耳にすることが少ないけれど、 毎年多額の納税をしている事業の経営者なら、 心のなかで頷いていただけるはずです。 しかし、重税と聞いて思い浮かべる負担は人それぞれです。 何パーセントの税率が重税と言える…

ドイツ当局、配当税還付を利用した不正株取引で初の有罪判決を得る

ドイツの検察当局は、配当税還付を利用した不正株取引で初の有罪判決を得ることができました。 配当支払い日の直前に株を海外の投資家に移管して配当税の支払いの減免を受ける 海外の投資家は配当支払いの時期に株式を保有し、徴収された配当税の還付を受け…

ペーパーカンパニーと事業の実態 その1

事業を営む方が海外法人を使う場合、 ペーパーカンパニーとしてではなく、事業の器として使ったほうが、 より多くの節税空間を作ることができます。 ペーパーカンパニーは海外法人を登記して、取引先と契約を締結するだけの使い方で、 形式的に売上や費用、…

アイルランド法人を作るメリット

アイルランドはイギリスとの唯一の陸地国境を共有する北西ヨーロッパの国で、 一人当たりGDPは常に世界トップクラス。 欧州市場への進出を考えるなら一度は検討すべきアイルランド法人。 今回はアイルランド法人を作るメリットをご紹介します。 アイルランド…

パラダイス文書について その2 クリーンで効率的なオフショアへ

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき⇒ 2016年にパナマ文書、2017年にパラダイス文書と、 世界を揺るがすタックスヘイブン取引の機密文書漏洩が続いたことは、 遠い過去の記憶になっているかもしれません。 国際ビジネスや国際投資を円滑に進めることが…

増税に理解を。

日本政府は12月23日に来年度予算案をを閣議決定しました。 一般会計総額は114兆3812億円と、22年度当初予算から6兆7848億円増えて、11年連続で最大を更新。「法人税」「所得税」「たばこ税」を増税の対象として、金額と時期は2023年にはっき…

売る側が納得していない商品を顧客が納得するわけがない

海外法人業界は、常に政府と金融機関の規制変更の対応に追われる業界であり、優れたスキームもその中でしか生まれないと考えています。 プレミアムノミニーサービスも、少額預金でのスイス口座開設も、香港法人の決算も、仮想通貨と現金の取引も、外部環境の…

香港法人の決算 その4 アセットを回す力

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き→ シンプルに一人で事業を行っているフリーランスや個人投資家の方が 海外法人成りする場合、決算が必要な香港法人のような海外法人を 手間だと感じる方が多く、 低税率で決算や監査のない法域での法人登記を選びがち…

海外法人口座と個人口座の間のお金のやり取り その2

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき→ 海外法人口座から個人口座に送金すること自体、税務上何も問題はないが、送金名目によって税率が変わると前回書きました。 税率を抑えるために送金名目を自分で決めようとすると、 往々にして思いつきのアイデア…

海外法人サポートセンターは6年目を迎えます。

気がつけば、海外法人サポートセンターのブログをはじめて6年目になりました。 そして、わたくし自身、いわゆる海外法人設立サポート、 オフショア銀行口座開設サポート、国際税務アドバイザリー業務に従事して、 19年目となりました。 ブログを立ち上げ…

キャピタルゲイン益金不算入とキャピタルロス損金不算入

世界的な金融プラットフォームのある法域では、 しばしば投資収益を課税対象外とする法制度を取っています。 株式の配当、キャピタル・ゲイン(投機でないもの)、 認可銀行の預金の利子分に税金がかからず、 俗にキャピタルゲイン非課税と呼ばれています。 …

快諾する業者にご注意を! その2

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 海外法人設立や海外口座開設をほとんど匿名で容易にできると謳うだけでなく、日本に居住しつつタックスヘイブン対策税制を簡単に回避できると謳うタックスプロモーターも、残念ながらまだまだおります。 法的にアウ…

保護貿易時代の関税プランニング

米中貿易摩擦に一時緩和の兆しが見え始めておりますが、 アメリカの欧州や他の地域に対する関税措置、イギリスの欧州連合(EU)離脱をめぐる分裂、世界貿易機関(WTO)の紛争処理能力の低下といったことから、世界の保護主義化が拡大することが予想されます…

投資と節税は表裏一体

投資と節税は資産保全の文脈で、表裏一体の関係にあります。 節税による経済的・時間的な効果を投資に回すことで投資収益を増幅させ、 増幅された経済的・時間的な効果を節税に回すことで節税費用を相殺させ、 それを繰り返すことで、大きな環境変化にも耐え…

海外法人活用例 その6 香港法人を活用した飲食チェーンビジネス

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき⇒ 飲食チェーンの海外展開の第一歩として香港法人を活用することは以下の理由から最適です。 1.世界中の食が集まる香港で出店すること自体が、アジア人のみならず、欧米人へのブランディングになる 2.HSBC香港…

G20、デジタル課税基本方針が一致

asia.nikkei.com G20が巨大多国籍IT企業の税収移転に対するデジタル課税の基本方針が一致する見通し。 本社機能や知的財産権・顧客データを低税率国・地域に集中させることで、サービスや製品の利用者が多くいる国での税負担を回避してきたが、 2020年より、…

安定したサービスの提供へ - ②海外法人サポートセンター事業拡大のお知らせ

kaigaihoujin.hatenablog.com ⇒前回の続き 2017年に続き、2018年も、海外法人を取り巻く環境が大変厳しい一年でした。 弊社はその冬の時代を乗り越えて、日本向けサービスの品質を回復させつつありますが、まだまだグローバルで見れば業界をリードで…

デジタル課税進まず

jp.reuters.com EUは域内における米系大手IT企業の売上に対する「デジタル税」導入を巡る協議を続けてきましたが、利益移転により恩恵を受けている一部の加盟国の反対を受け、合意に至らなかったようです。 売上税の導入に賛成の国も、反対の国も、売上…

共通報告基準(CRS)について その11

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ HSBC香港では、新規口座開設のみならず、既存口座についても、CRSに基づいた納税者番号が行われております。 日本人で口座開設されている方が多い分、メールや手紙でその連絡が届いている方も多くいらっしゃるので…

オフショア法人のコーポレート・ファイナンス その3

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ とにかく節税したい そういう思いで海外法人サポートセンターにお問い合わせいただく方も多いです。 タックスヘイブンにある海外法人は、経費積み上げや評価額算出の自由度が高く、日本法人に比べて、納税額圧縮、…

社会の公器として その1

本ブログのよく読まれる記事一覧を見ると、海外口座を開設できるか、海外資産はどうすればバレないか、ということに関心を寄せている読者の方が相当数にのぼると感じます。 HSBC香港で個人口座の開設ができないから、海外法人名義で口座を開設できるのか、 …

タックスヘイブンからデータヘイブンへ その1

タックスヘイブンにある海外法人は、伝統的に、法人登記の詳細を不明確にする方法で、あるいは、登記情報開示の条件を上げる方法で、経営者やオーナーの匿名性を確保してきました。 それゆえ、脱税やマネーロンダリングの温床と国際社会から批判を受けてきま…

共通報告基準(CRS)について その10 CRS対策も本格的に始まります

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ CRSの運用が本格化の一方で、タックスプロモーターたちの決死の研究開発により、CRS対策も本格的に始まりました。 依頼主に焦点を当てて、国籍や居住地を変えるアプローチや、資産に焦点を当てて、その種類や所在地…

香港法人 その13

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 2018年3月から4月にかけて、香港の会社法、税法でいくつか重要な改定が行われます。マネーロンダリング防止の観点から、法人登記の透明性が主要オフショア法人と同レベルまで高まり、不自然な送金・取引に対…

パナマ文書について その16

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 世間的には昔話になったパナマ文書ですが、海外法人の利用者で、法人名や個人名が出た方は、昨年につづき、今年も申告漏れの対応に追われ、そして未来永劫つづく税務調査に頭を悩ませています。 www.asahi.com 名前…

共通報告基準(CRS)について その9 2018年から運用が本格的に始まります

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 今年から、OECD主導の金融口座自動的情報交換制度(CRS)が日本や香港で始まり、海外の口座情報が日本の国税庁に自動的に送られるようになります。 昨年中頃から、香港の各行でも新規口座開設者と、既存口座保有者…

海外法人と仮想通貨 その7

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき⇒ 海外法人と仮想通貨の親和性が急速に高まっていることについて前回書きました。 昨年下旬の主要仮想通貨高騰と、直近の国税庁の動向のせいか、数倍に膨れ上がった含み益をどのように確定すべきかという問い合わせ…

海外口座と相続問題 その8 長期化する相続難民生活

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 新年、明けましておめでとうございます。 いいニュースからご報告させていただきたかったのですが、実は、昨年の財政改定により相続税、贈与税に頭を悩まされる方が増えております。 これまで被相続人及び相続人/贈…

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