前回:ハイイールド債(ジャンク債)の人気低下傾向は依然として変わらず - 海外法人サポートセンター
前回の記事で、ハイイールド債の買い手がいなくなったと書きましたが、実はその中でたった一人仕込みに入った大物がいるのです。
そう、その大物こそが、世界最大の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人です。
実は本件は、日本ではあまり報道されませんでしたが、世界ではかなり大きな金融ニュースとして報道されていました。
やはり、誰もがゲームから降りようとしているこのタイミングで、GPIFが投資を決めたことに、驚きが止まらないようです。
日本国内では、国民の財産を外資金融に吸い取られているだけだ、アメリカの借金の埋め合わせをさせられているだけだとの批判的な意見が多いものの、個人的には、円安によって日本株が上がっている中で、アメリカのハイイールド債を安値で買うのは決して悪い判断ではないと思います。実は泣く泣く買わされたのだとしても。
しかし、税負担が厳しくなり、社会福祉も削られる中で、お給料から老後のために頑張って積立ている年金が、下がり続けるハイリスクな海外ファンドに投資されているのは、やはり心情的に穏やかではいられません。
いい結果になると願いたいですね。