前回:海外法人のクレジットカード - 海外法人サポートセンター
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海外法人のクレジットカードは、決算のある海外法人でそのメリットを発揮できると書きました。企業活動に使った経費を、決算を通して正当なものとして示すことができるからです。
(ここでは具体的に、香港法人、シンガポール法人、中国法人、アメリカ法人などを想定しています。)
一方で、海外法人のクレジットカードはオフショア法人に多いノミニー制度との親和性はさほど高くありません。
ノミニーの特徴はその匿名性にあるにもかかわらず、法人クレジットカードの名義は、真のオーナー本人のものとなり、クレジットカード会社にもその情報が登録されるからです。
また、ノミニーを活用した場合、真のオーナーのために1枚分のクレジットカードは発行されますが、複数枚法人カードの発行を受けることはできません。
海外法人を活用する目的にもよりますが、複数枚あったほうがいいシーンも多々ありますので、法人設立時にノミニーをお考えの方は、法人クレジットカードとの兼ね合いを考慮したほうがよいと思います。