HSBC香港は取締が厳しいので、オフショア銀行に資金を隠せばバレないと考えている日本に在住の方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。
利用者側の安易な期待と、そこにつけこむ海外法人設立業者の過剰な演出がその背景にあるわけですが、実際のところバレるのか、バレないのか、どうなのでしょうか。
答えはずばり、個人口座ならマイナンバーと国外財産調書制度のコンボで数年以内にバレてしまう可能性が高いが、法人口座ならオフショア銀行の登記国の法律と、登記国とアメリカの関係による、というふうになります。
オフショア銀行の登記国の法律は、真のオーナーの情報が金融庁に登録されるか否か、金融庁と税務署での情報交換が行われるか否かを定めておりますので、バレるかバレないかに直結します。
では、なぜ急にアメリカが出てきたかと申しますと、ほとんどのオフショア銀行の基軸通貨は米ドルになりますので、みなさんが振り込んだ米ドルは、アメリカのコルレス銀行であるJPモルガンやシティ銀行内にある、オフショア銀行の米ドル口座で管理されているのです。つまりみなさんのお金はアメリカにあり、アメリカ政府とそのオフショア銀行の登記国が税務面で、あるいは別の政治面で問題があれば、資金が凍結されたり、情報がすべてアメリカに公開されてしまったりするのです。
こうやってタネ明かしをすると、バレないために悪用しようとする人が出てくるかもしれませんが、オフショア銀行のデメリットやバレたときの代償について、きちんと考慮したほうがいいでしょう。
もちろん、海外へ資産隠しするのが目的の場合は、私のところはいかなるサービスも提供できませんので、あらかじめご了承下さい。