中国で最大の地下銀行組織が摘発されたようです。
首謀者は香港でペーパーカンパニーを複数持ち、無免許の銀行として運営し、汚職資金のマネーロンダリングを大々的に、組織的に行なっていたようで、反腐敗政策の徹底により摘発を受けました。もちろん、取引内容や顧客名簿はすべて押収されているわけですから、このルートを利用した官僚たちは今頃戦々恐々としているのではないでしょうか。
以前の記事:海外へ資金を移動させる方法 - 海外法人サポートセンター
で、海外送金は「海外」「資金」「移動」のコンセプトを操作することが本質にあると書きましたが、地下銀行の場合は、実際に国際間での送金は行われませんので、「海外」というところを「国内」に変換した方法というふうに解釈できます。
日本から中国へ送金するなら、日本側の地下銀行に振り込まれた日本円はそのまま日本側に残り、中国側の地下銀行が、中国に蓄えられていた人民元から、中国側の振込先に振り込むだけですので、いずれも国内取引として完結するという次第です。
地下銀行を利用するのは、上のニュースのように、首謀者が摘発されると利用者も一網打尽となるリスクがあるだけでなく、そもそも違法ですので、やめておいたほうが身のためだと個人的に思います。
法律に則ったうえで海外送金をうまくやる方法はいくらでもありますので、
一度ご相談ください。
kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com