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マカオ法人とカジノ その3 - 中国返還とカジノ観光都市としての発展

前回:マカオ法人とカジノ その2 - ポルトガルとともに歩んだ近代史 - 海外法人サポートセンター

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1979年に中華人民共和国とポルトガルの国交が樹立され、マカオの主権が中国にあることが確認されました。

そして1999年に中国に正式に返還され、マカオは一国二制度のもと、中国の特別行政区となりました。ちなみに、1997年に香港がイギリスから中国に返還されましたので、マカオがアジアにある欧米の植民地でした。これにて帝国主義は完全に終わりを告げます。

 

このころ、マカオ政府はその歳入の半分をカジノ王スタンレー・ホーによるカジノ収益に頼っていましたが、2002年に新政府が新たにカジノライセンスの発行を決定。2003年の中国本土の観光客解禁、2004年の外資系カジノ開設を皮切りに、マカオを訪れる観光客数は瞬く間に増えていきました。

バブルが崩壊し日本人観光客が激減したラスベガスから世界一のカジノの称号をマカオが奪ったのもそのころです。以降、差は開き続け、今ではマカオのカジノ収益はラスベガスの4倍以上となっています。

数多くある世界遺産、独特の文化、アジア各国からのアクセスのよさ、街が清潔、狭い立地による利便性(東京品川区ほど)などの魅力も、観光産業全体の底上げに貢献してきました。

 

香港から一時間ほどで行けますので、まだ足を運んでいない方はぜひ一度、カジノ・世界遺産巡りをお楽しみください。

 

次回は、もう少しディープに、マカオとお金のことを書きたいと思います。

 

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