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実は最強?!中国のオフショア銀行サービス

改革開放政策から25年、国際経済に揉まれた中国の、海外からの直接投資に対する法制度の充実は瞠目に値します。日本に追いついてきたどころか、日本よりも成熟した法体系をすでに整えているとさえ言えます。運用は依然としてクリアでない部分はありますが、それでも他のアジアの途上国とは比べ物にならないくらい進んでいます。

 

直接投資が伸び、経済が安定してくれば、間接投資も増えます。そこを狙っていくつかの中央政府系銀行、経済特区系銀行がオフショアバンクサービスの開発を進め、ここ2~3年で実を結び始めています。

 

現時点では次のような特徴があります。

1.キャピタルゲインが非課税

2.中国はオフショア国ではないのでタックスヘイブン対策税制が適用されない

3.租税条約にかかわらず、日本に情報を出すことに消極的である

4.個人だけでなく、ノミニーを活用したオフショア法人を含む海外法人での口座開設が可能

5.オフショア口座なので、中国の通貨管理、外貨規制の影響を受けない

 

もちろんマルチカレンシーで英語中国語で操作可能なインターネットバンキングをいずれの銀行も有しており、HSBC香港と比べても遜色がありません。

 

唯一のネックは、扱う金融商品が、中国国債、中国株に限られる点ですが、逆に言えば、中国投資をするなら、わざわざ香港に言ってあれこれ手続きするよりも、直接中国のオフショア銀行で口座を開設したほうが、楽になります。

要するに、中国に投資するなら、いろいろとルーズだった時代の投資環境を、法的に、政治的に保証してあげます、ということなのでしょう。イギリスといい、中国といい、なりふりかまわず資金を集めようとするのは大国ならではの特権と言えます。

 

日本のお客様は、特に最近のお客様は、中国投資を敬遠する傾向にあるので、私も日本向けサービスとして提供することに二の足を踏みがちになってしまいますが、中国と貿易や製造業で接点のあるヨーロッパや東南アジアの口座利用者の方からかなりの好評を頂いております。

 

虎穴に入らずんば虎子を得ず、とことわざにもありますので、心理的抵抗を乗り越え、不景気な市場を底値で買い占めるくらいの気概で参入すれば、いいことがあるかもしれません。

 

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