JPモルガンの元証券ブローカーが、取扱額の大きい顧客の口座から計26億円を横領し、一晩で3億円負けるほど賭博にのめり込んでいたとのこと。判決が出てひとまず決着がついたようです。
仕事のストレスから、病的なほどギャンブルに依存してしまい、本人も反省しており、むしろ早く逮捕されることを望んでいたようですが、お客さんから大事な資産を預かるプロとしてあるまじき行為であるのは言うまでもありません。
本人は厳しい刑罰を受け、JPモルガンは損失の補填と名誉回復に追われることになります。因果報応、当然の結果でしょう。
しかし、
もし、このようなことが起きたのに、横領した本人が罪に問われず、代わりに会社の経費でコーヒーを一杯飲んでしまった社員が解雇されて、26億円の損失を補うためにその会社が顧客からさらに追加投資するように脅迫したら、どうでしょうか?
大規模な横領をしたのに、トカゲのしっぽ切りをして罪を清算し、さらにお客さんにお金を出すように強要すれば、そんな滅茶苦茶な話が通るわけがないですよね。
が、しかし、この無茶苦茶な話を通せる存在が一つだけあります。いち巨大企業よりも圧倒的に大きく、最近、あなたの財産を完全に把握しようと、強権を駆使している存在です。我々の日常生活のなかで、映画のような本当の話よりも遥かに映画のような話が、本当に、ひそかに進行しているのです。