前回：パナマ文書について その１１ - 海外法人サポートセンター
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パナマ文書が明るみに出てから半年近くが経ち、世間一般では、某国の陰謀説が囁かれるほど、我々の日常生活を離れ、風化した物語となった感があります。
一方、オフショア法人に興味があり、恐る恐るも設立を考えていたビギナーの方にとっては、足踏みする十分な理由になったと思います。
元々、脱税やらマネーロンダリングやら投資詐欺やら、ネガティブなイメージが先行する業界ですから、個人情報がすべて漏れる危険のあるオフショア法人のかつようを躊躇われるのも自然と言えます。
しかしながら、この頃また風向きが変わってきまして、オフショア法人のイメージがパナマ文書によって決定的にマイナスになったにもかかわらず、オフショア法人を活用する方が増えてきております。
一つには、時代の流れに対応できない海外法人設立サポート会社が市場から排除されつつあり、サービスレベルが平均で上がったためです。そしてもう一つは、日本全体が貧しくなる中で、自身の資産をどのように守るか真剣に考える方が増えてきたためです。
パナマ文書事件と慢性的な不景気が、皮肉にも、こうやって需要と供給をマッチさせ、海外法人・オフショア法人市場の健全化に大きな役割を果たしています。
