海外法人サポートセンター

海外法人設立、法人口座開設、国際税務、海外送金、海外投資について

ノミニー特集 その20 汎用性と専用性

kaigaihoujin.hatenablog.com

前回の続き⇒

ノミニー特集も20回目になりました。

 

海外口座情報透明化の国際的な流れは、ノミニーの仕組みに対しても「変わること」を要請しております。語弊を恐れずに言えば、昔ながらのノミニーは骨抜きされてきたということになります。多くの海外法人設立代行業者がノミニーサービスの提供を縮小させている現象は、昔ながらの、汎用性が高い安価なノミニーが無用の長物になったことを物語っています。

 

しかしこれはノミニーの終焉を意味するわけではありません。汎用性の高いノミニーが役に立たないことを、裏返して捉えるなら、専用性の高いノミニーが必要になってきたということです。

匿名性を高める目的が資産保全の場合と、事業主体のリーガルリスク低減の場合と、ブランディングの場合とでは、ノミニーに求める機能は元から異なります。汎用性の高いノミニーで都合よく必要な機能をカバーできないなら、別な形で補強すればいいだけの話です。

これには、ノミニーのスキーム自体を複雑化させることや、銀行ふくめ取引先との契約条件を変えることが含まれます。

 

ただ、専用性の高い機能を実装するわけですから、費用は当然に上がります。

費用が上がれば、持ちこたえられずに脱落する方が出る一方で、豊かな財務基盤を持っている者にとっては、高機能のノミニーを実装し、さらに有利に競争を進められるようになります。

 

f:id:kaigaihoujin:20161117095208j:plain

仕事のご依頼や個別相談をされたい方は、メールにて受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com

オフショア投資ブログランキングに参加しています。

にほんブログ村

人気ブログランキング