前回の続き⇒
これまで納税者視点でパナマ文書(パナマペーパー)を捉えてきましたが、国際政治の視点からパナマ文書を捉え直すとまったく違った世界が現れます。
勘の良い方は、不自然なほどダメージを受けなかった国が一つあることに、すでに気がついているかもしれません。ダメージを受けなかったどころか、中期的に、パナマ文書の莫大な恩恵を受けることになるとさえ言えます。
これが偶然の結果なのか、作為的な陰謀なのかは私には分かりません。
ただ、仮に、万が一、これが意図してなされたことであれば、公平な税負担から逃れる富裕層と政治家、それを手助けする銀行とオフショア法人、そして合法な節税を僻む一般市民と世論に媚びるマスコミのやってきたことが、随分とかわいく見えてしまいます。