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1ヶ月と経たないうちに、香港での口座開設に求められる英語力のハードルがまた一つ上がりました。
事前準備は依然として翻訳ソフトや代行業者を活用することができますが、面接において、YES/NOや挨拶、自己紹介、重要キーワード棒読みといった最低限、英語を話す意思が伝わればいいという基準から、海外法人を経営する上で、銀行と対面および電話で基本的なコミュニケーションが取れることという基準に変更されました。かなり前から基準が上がっていたHSBC香港に、DBS銀行、ハンセン銀行、中国銀行といった主要行が習った形になります。
明文化されたわけではありませんので、運用のバラつきで、運良く面接をパスできる方もしばらくは出ると予測されますが、本人確認を自力でこなすだけのヒアリング力と、事業概要を文章で説明するだけのスピーキング力がなければ、ふるい落とされる確率がきわめて高くなると覚悟する必要があります。