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日本からスムーズに海外送金するには その3

kaigaihoujin.hatenablog.com

前回のつづき→

 

国際機関の審査対応のために、昨年の秋に、日本政府から金融機関へ、海外送金の管理強化の指示があったと前回書きました。

 

管理というだけでは曖昧ですので、端的に言えば顧客管理になります。

 

顧客管理の第一歩は情報収集です。標準化されたKYCルールに従って、

新規顧客に対してのみならず、既存顧客に対しても、

最新の個人情報、法人情報、事業情報の提出が求められます。

 

基本的な情報が揃えば、金融機関の内部基準に基づいて、

顧客のマネーロンダリングリスクが評点され、クラス分けされます。

 

リスクが高いクラスに分類された顧客は、取引目的や資金源に関するより詳しい追加情報を求められたり、取引モニタリングの金額や頻度が厳格化されます。

逆にリスクが低いクラスに分類された顧客は、情報提出の水準引き下げや、取引モニタリングの緩和がなされます。

つまり、所属するクラス次第で、管理の厳しさが違ってくるということになります。

 

ですので、顧客サイドで過剰な管理を避けるためには、

①基本情報をきちんと提出すること、

②イレギュラーな海外取引をできるだけ減らすこと、

③イレギュラーな取引がある場合は、事前に銀行に相談して実績と信用関係を作ること

が重要になってきます。

 

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