海外法人について興味を持たれる方は、インターネットや書物でいろいろと調べられている方が多いと感じます。
調べ物をしていくうちに、その中でオフショア銀行、またはオフショアバンクというキーワードに出くわすことがあるかと思います。
オフショア銀行の対義語はオンショア銀行となります。オンショア銀行は一般に我々が不通の銀行へ預金口座を作りに行くように、直接窓口へ出向いて、取引を行うことを前提にサービスを行っている銀行を指します。
一方、オフショア銀行は、非居住者の利用を想定しているサービス、つまり、お客さんが窓口へ直接足を運ぶことがなく、郵便や電話、またインターネットやファックスなどの通信手段を使い、日本に居ながらにして口座を開設し、その後の管理も行うことができるサービスを行なっている銀行を指します。
こうした銀行は非居住者の個人だけでなく、非居住者の法人も口座を開設し、利用することができる場合がほとんどです。
日本に居ながらにして遠隔操作できる一方で、事実確認が必要な口座開設や、説明書類が必要な送金の場合は、書類の原本の輸送などで事務作業の手間がかかってしまいます。また、送金手数料、為替手数料、口座維持費、クレジットカード利用料などの費用がオンショア銀行に比べて非常に高くなってしまいます。聞いたこともないような銀行で費用がかさむとすれば、デメリットばかりに思えてくるでしょう。
マルチカレンシーのインターネットバンキングが利用したいだけならオススメはできません。オフショア銀行を利用する際は、費用や手間を補ってあまりあるメリットがなければ意味がありません。
ではそのメリットとは何でしょうか。ヒントは「非居住者」という言葉です。