HSBC香港での法人口座開設の難易度は、年々、いや数カ月おきに上がっています。
少し古いニュースですが、以下のようなことがあると、各国政府の目も厳しくなりますし、HSBCも内部統制を強めていく傾向になるでしょう。
今日やればできたことが、明日やろうとしてもできなくなっているかもしれません。。海外法人を活用したときの実業、投資、合法的な節税へのメリットを享受できなくなるリスクが日に日に高まっています。
社会的に健全な事業や投資をするために、法人を設立し、口座を開設したいにもかかわらず、疑った目で見られ、重箱の隅をつつかれ、法人設立や口座開設が妨げられるケースが、今まで以上に増えてくることでしょう。
お客さんが海外法人を利用する目的を明らかにし、あらかじめスキームを組んで法人開設、口座開設したほうが、利益の最大化につながりやすいので、そのようにアドバイスさせていただいているのですが、
その一方で、近い将来何かしらの目的で海外法人を活用する可能性があって、資金的にも困っていないのなら、今のうちにベーシックなスキームで海外法人を設立し、法人口座を開設してしまうのも、これまでのトレンドを見るに、現実的なアプローチだと思います。
ビジネスモデルが先か、海外法人スキームが先か、海外法人と関係していく経営者、個人の方にとって、このジレンマはいっそう悩ましくなると思います。
(個人的には、そこまで複雑なビジネスを展開する予定はなく、50-200万円前後の余剰資金があるのであれば、今のうちに海外法人を設立し、法人口座も開設してしまったほうが、いいと思います。)
さあ、扉が閉まる前に。