いまだにプライベートバンクが、香港やスイスやシンガポールに拠点を置き、富裕層のために匿名口座を準備したり、銀行間取引に見立てて秘密の海外送金をしていると思われている方もおりますが、そんな映画の世界は、現実にはもう存在しません。
確かに、1998年に外為法が改定され、海外で銀行口座を持てるようになったばかりのころは、一部、そういったサービスはありましたが、ここ10年の国際社会の締め付けで、大手プライベートバンクは軒並み事業転換をするか事業撤退しております。
富裕層を対象にした匿名口座、無記名のクレジットカード、銀行間取引、保険商品を駆使した脱税サポート、それにプラスアルファした子息への有名大学裏口入学サポートはもう流行らなくなっているのです。