前回：海外口座と相続問題 － その１ - 海外法人サポートセンター
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アジアの小富豪の数が圧倒的に日本人より多いのは、決して彼らが何倍も日本人より優れているからではなく、単純に各種税制の恩恵、特に相続税に預かり、難易度の違う資本ゲームをやっているにすぎないからなのです。これが２代、３代と続けて複利計算すれば、埋まることのない経済力の差となって現れてきます。
しかし、だからといって私は皆さんに、単に海外へ資産移動してお金持ちになって、私に手数料がもっと入るように促しているのではありません。
海外の税制の恩恵に預かり、小富豪になることでしかできない、資本還元活動があると考えているからです。小富豪になることが幸せかどうかはお客様の価値観に委ねられる部分ですが、なってから初めて、社会に還元できることもたくさんあるのです。
たとえば、医療、スポーツ、教育など、途上国のソフトな社会インフラはこのような小富豪たちによって支えられています。財団という器が単に富裕層の租税回避としてではなく、社会にとって有益なツールとして、確かに活用されているのです。社会資本を税金として政府が再分配するのではなく、己の手で再分配している世界もあります。政府ができることは政府が行ない、政府の手がまわらないところは自分たちで作っていく世界がそこにあります。一度ご自身の目で確かめてください。
経営者として、投資家として利益を最大化するために節税に励むのは大切なことです。
厳しい環境の中で成功する力量のある方には、高い視座を持ってとことん成功していただきたいというのが、私の願いです。
