BVIとはイギリス領ヴァージョン諸島(British Virgin Islands)の略称で、その洗練された会社法は常に他のオフショアに模倣されてきました。そのため、BVI法人は、どの法域よりも多くのオフショア法人が登記され、どこよりも先に経済犯罪に悪用され、また、どこよりも激しく、法改定の圧力を受けることになりました。
日本でも2000年代、最も多く資産隠しに利用されてきたのではないでしょうか。2013に租税条約締結交渉がなされてから(2014年締結)は、法人口座新規開設の難易度が上がったことも手伝ったことで、日本での人気が下火になりました。
○○の一つ覚えでBVI法人設立サポートしてきた会社は、この時、かなりの数夜逃げし、お客さんも多大な損害を被りました。弊社はどちらの側からも駆け込み寺的な仕事が舞い込み、おかげさまで想定外の「BVI特需」がありましたが、当事者は双方とも本当に大変な時期だったと思います。
今、日本でBVI法人での法人口座開設をサポートしている会社はほとんどないと思います(古いホームページが残っているが実際はサービス提供をすでに停止しているケースはあります)が、弊社では、特定のビジネスバックグラウンドとビジネスプランをお持ちのお客様を対象に、引き続きサービスを提供しております。
弊社にお問い合わせされて、BVI法人を薦められても驚かないでください。BVIは決してただの斜陽オフショアではありません。お客様のビジネスモデルによっては、BVIが一番事業しやすく、そして租税条約があるからこそ、その範囲内で正々堂々と事業効率をあげられるのです。該当するケースは正直に申し上げあげて多くはないので、提案されることを期待し過ぎないほうがいいですが、提案を受けた方はラッキーと言えます。
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