前回:パナマ文書について その6 - 海外法人サポートセンター
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合法だけれど道義的に許せない富裕層の行為として世間に定着したパナマ文書ですが、今週ついに、オフショア法人所有者の名前と住所が公開されました。
一部インターネット上では、住所のグーグルマップ検索が盛り上がりを見せております。当事者にしてみれば堪ったものではありませんが、こうやってオフショア法人に世間のスポットライトが当たることは、世の中の仕組みについて多くの方が考えるいい機会になっていると思います。
もちろん、半ば嫉妬、半ば義憤から、政治家や富裕層という漠然とした概念に批評的な反応を示すだけに終わる人が殆どでしょう。大衆をそういった方向に扇情し小さな利益を得ようとしている人もいることでしょう。
しかし、それではもったいないとわたしは考えています。
18,19世紀の世界史の主役が砂糖貿易なら、20世紀、21世紀の主役は間違いなくオフショア経済です。
パナマ文書のリークは、オフショアの成り立ちと仕組みについて調べ、自分なりに現代史を捉えなおし、目の前で起きている現実を冷静に見つめられる、またとない機会だと思います。
喧騒な日常と他人の意見から抜け出し、自分の頭でこのテーマについてぜひ考えてみて欲しいと思います。