会社秘書役の仕事内容については、以前に、海外法人詐欺についての記事で詳しく書きました。
海外法人詐欺に合わないために その2 - 会社秘書役のお仕事 - 海外法人サポートセンター
今回は、そんな仕事をする会社秘書役がどのような文脈で重要になってくるのか書きたいと思います。
会社秘書役は香港法人・海外法人の登記、変更、更新が主な仕事ですので、依頼主の基本的な個人情報を持っております。関連サービスやその後の派生サービスを依頼主が利用した場合は、より多くの顧客情報が会社秘書役に蓄積されます。
この顧客情報に関わる文脈で、秘書役が重要になってくるのです。
具体的に見ていきましょう。
まずは、会社秘書役が、サービスを提供しているオフショア法域の法律を順守しながら管理できているかどうかが重要になります。どういった書類を、どれくらいの期間、どこで管理しなければならないかはオフショア法人によってルールが異なります。租税回避に対する国際的な取り組みにより、法改定も頻繁に行われます。
こういった対応は法律を熟知しなければならず、また工数ばかりがかかる仕事なので、多くの海外法人設立サポート業者、中間業者は行なっておりませんが、稀に、オフショア法人設立国の政府と折衝することになった場合は、書類管理がきちんとなされていないと、いたずらに顧客の傷口を広げることになってしまいます。
そのため、会社秘書役は、オフショア法域の法律を熟知している個人や法人に依頼するのが安全と言えます。当たり前の話ですが。
このほかに、会社秘書役が重要な役割を果たす2つのシーンがありますが、それは次回書いていきたいと思います。