世間はハロウィンの時期になりましたが、海外法人には年がら年中、面倒な魔物が棲みついています。
その魔物の名は「慢心」です。
海外法人を設立される方は、好奇心とチャレンジ精神が旺盛で、能力も高い方が多いですので、積極的に海外法人の知識を吸収してどんどん事業展開されようとする傾向にあります。海外法人は国際経済や法律技術の分野で知的好奇心を満たせる側面がありますし、事業がうまく回ると実益も備わりますので、拡大主義に拍車がかかります。
すると、最初は知識がないために、恐る恐る、石橋を叩きながら実行していたスキームも、業務効率化の大義名分のもと、当初と少し違うやり方や省略したやり方で実行する方が出てきます。それでしばらく問題が起きなければ、楽なほうへ楽なほうへ流れてしまい、当初の注意事項を完全に忘れて、ものすごいリスクを抱えたやり方で法人を運営してしまいます。
そして数年後、リスクが顕在化し、それまでの儲けを全部吐き出しても足りないくらいのダメージを受けることになります。
抽象的な話しになってしまいましたが、慢心は本当に怖いですので、特に海外法人の活用に慣れている方ほど、時々自省するようにしてください。
もちろんお客様に限った話ではなく、海外法人サポートサービスを展開している弊社も当然に気をつけなければいけないことです。