海外法人をはじめる動機は人それぞれですが、それまでの人生のすべて日本で過ごしてきた方が特に留意したほうがいいことには、共通項があります。
1.英語に強くなる
一つ目は英語です。銀行の操作画面も、契約書も、法人登記約款もすべて英語になります。英語だから怖い、という感覚を払拭できない方は、長く、上手に海外法人を使いこなせないかもしれません。
完全に日本語訳された操作マニュアルや契約書は一見親切に見えますが、確実にコストに上乗せされ、かつお客様の自立を拒むものですので、弊社では必要最低限にとどめております。
こういったものに安心感を覚え、気がつけば怪しい投資セミナーに大金を振り込んでいた、みたいな事態にならないように気をつけてください。
2.利便性を諦める
海外法人を持つと、なんだかんだで作成する書類が増えたり、海外に行かなければならなくなったり、手数料の高い海外送金を繰り返したりする必要がでてきます。日本国内だと簡単に終わることが、時間とお金をかけてようやく達成できるシーンはお往々にしてあります。ですが、これは諦めるしかありません。
海外法人を活用したほうが、事業効率と投資効率は圧倒的にいいですので、一旦設立した以上は、早くそのフェーズに到達することに集中したほうが得策です。
3.謙虚になる
日本国内でどんなに地位と富と才能に恵まれている方でも、海外法人のフィールドに出た途端に、圧倒的な弱者になります。謙虚に周りからのアドバイスや指摘に耳を傾け、少しずつ経験をためて、海外法人を安全にうまく使いこなせるようになりましょう。自信過剰に突き進んだり、バレないと考えて濫用したりしていると、早かれ遅かれトラブルに巻き込まれます。
4.失っても痛くない準備金を持っておく
格安で海外法人を設立できても、会社は経済活動を営むわけですから、予想外の出費や損失はどうしても出てきます。もちろんお金を失うのは痛いですが、割り切れるお金を100万円ほど持っておくと、小さな損失に必要以上に精神的に蝕まれることがなくなります。
以上になります。