日本最大かつ世界最大の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に神風が吹いています。トランプ氏が次期大統領に選定されてからの一連の円高、世界株高によって、日本株高、外国債・外国株の円換算増の恩恵を受けることになりました。
GPIFは3年ほどかけて国内債券を4割減らし、リスク資産である国内株、外国債、外国株に重きを置く資産構成に変更してきたため、円高基調下で資産が目減りし、めっぽう多方面から非難にさらされて来ましたが、今や、トランプ効果の最大の受益者ともいえるほど、資産構成変更の取組が結実したと言えます。
リスク資産を積み増してきた理由は、大人の事情で別なところにあるわけですが、結果が伴えばプロセスなんて気にしない人が大多数ですので、神風が長きに渡って続くことを願うばかりです。