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オフショア銀行を選ぶとき、銀行の財務基盤に加えて「親和性」というキーワードが極めて重要になります。
法人登記国との親和性、ビジネスモデルとの親和性、
取扱額との親和性、取引先の国・銀行との親和性、
資産の勘定項目との親和性などなど、
検討すべき項目はたくさんあります。
親和性の低いオフショア銀行で口座開設してしまった場合は、まったく使い物にならない可能性があります。
香港やシンガポールの銀行で口座開設するときは、為替手数料やATM手数料、日本語でのサポート等に目を奪われがちですが、オフショア銀行の場合は、そもそも手数料が割高ですので、コスト比較しても意味がありません。
見るべきポイントは、利用者の事業戦略あるいは資産運用の方向性と銀行の方針が合っているかどうかです。たかだか口座一つで銀行の方針にまで話が広がりますので、それだけオフショア銀行の口座は上級者向けのツールと言えます。
決して安くはない買い物なだけに、みなさまにはできるだけ「使える」口座を手に入れていただきたいと思います。