世界的な金融プラットフォームのある法域では、
しばしば投資収益を課税対象外とする法制度を取っています。
株式の配当、キャピタル・ゲイン(投機でないもの)、
認可銀行の預金の利子分に税金がかからず、
俗にキャピタルゲイン非課税と呼ばれています。
この税制が、海外法人を利用して海外投資する大きなメリットの一つです。
(他にも色々あります)
投資の旨味がわかる資産を持てる者にとってこれほど美味しい話はないですが、
一つ気をつけなければならないのは、
儲かったときは課税対象外なので節税できるが、
損したときも課税対象外なので損金算入できないということです。
これは海外上場株の損出し節税クロス取引が意味をなさず、
たとえ、未公開株で全損しても節税効果がまったくないということを意味します。
キャピタルゲイン益金不算入はキャピタルロス損金不算入と同義です。
手続きコストを考えれば、どちらも不算入のほうが圧倒的に楽ですが、
儲かったら無税で、損したら節税という都合のいい処理はできません。
リスクが高い投資を海外法人の器で行う場合はご注意ください。
※投資対象や期間、投資元を調整することで、
例外的に損金処理可能なスキームを組めることもあります。
勢いで法人を設立して投資を始めてしまう前に、
まずは、メールよりお問い合わせください。
kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com