騙す側も騙される側も世代交代が一巡したのか、海外積立投資詐欺がまた増えてきました。舞台はヨーロッパと香港です。
集客の段階では、海外ファンドや海外FXに100万円から1000万円を投資すれば、毎月配当がでて、年利で50%ー100%になる、税金もかからない、無料セミナーや定例勉強会で成功した投資家の話が聞ける、みたいな甘い言葉が並べられます。
契約の段階では、リスクと解約についての事前説明が不十分か、逆に不自然なほど自己責任を強調されます。加えて、ファイナンシャルプランナー、金融会社出身、投資協会の理事のようなもっともらしい肩書がついているにもかかわらず、契約書類や専門用語が稚拙なのも特徴です。
こうしたシグナルが１つ２つなら、一部業務に不慣れだったり、契約欲しさに大げさに表現してしまったとも考えられますが、シグナルが重なれば重なるほど、詐欺の可能性が高くなります。
詐欺師が巧妙なパターンだと、最初の数ヶ月だけ配当を出して追加投資を誘発したり、実際の保険契約と異なる説明をして手数料だけ稼いで保険会社に責任を押し付けたりということもあります。
人間に欲がある限り、残念ながら投資詐欺が世界からなくなることはありません。それでもこの記事を通して、せっかく海外に目を向けてチャレンジしようとしている方の中から、被害者が一人でも減ることを願っております。
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