欧州の歴史的な富裕層や中国の新興富裕層は、富の継承について
日本の富裕層と大きく異なる考え方を持っています。
日本の富裕層は、節税しながら不動産や株式を次の世代に贈与・相続する
「有形資産」を「国内で完結させる」視点を持っているのに対し、
彼らは利権、人脈、ブランドなどの「無形資産」を「グローバルで増やしていく」
視点を大事にしています。そして継承が一代限りで終わらないように、
子息の教育への投資や、居住地の変更にためらいがありません。
歴史観や民族性による部分も多く、一概に正解はありませんが、
長期的な経済メリットだけを見るなら、彼らから学ぶべきことは多いにあります。
「次の世代へ富を継承する」シリーズでは、例を挙げながら、
読者の皆様に考える機会を提供できればと思います。
また、相続の人間関係、海外口座の相続手続き、相続税の節税などについては、
これまでどおり、「海外口座と相続問題」のシリーズでまとめていきます。
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