非居住者が、香港とシンガポールで銀行口座開設を申し込む際に、合わせて保険商品を購入することが一般化しています。
保険を買わなければ口座開設できないことも増えており、銀行が入金額のノルマ達成と、保険会社からのキックバックのために、口座利用者の利益をないがしろにしている感がありますが、実際はその逆です。
マルチカレンシー口座やレートのいい為替レートを提供する銀行は、どこの国・地域でも増えていますので、一般人がわざわざ居住国・地域以外に口座を持つ理由は限定されます。
非居住者にマネーロンダリングや脱税の意図がなく、居住国・地域にはない魅力的な商品の「保険料の支払いと保険金の受取り」ために口座開設するというのは、コンプライアンス上、数少ない単純明快な理由です。
つまり、保険を買うと口座開設審査が楽になるのが、利用者にとって最大の利益です。
保険のパフォーマンスについても、日本の同じストラクチャーのものとくらべて手数料が安く、払い戻し金額やリターンが高い傾向にあります。
また、銀行は、IFAやブローカーのような手数料モデルでビジネスしているわけではありませんので、ハイリスクで割に合わない商品を勧められることもありません。
もちろん、自力で海外銀行口座を開設して、自力で保険会社と契約して資産運用するのが一番コストのかからない方法です。
しかしながら、多くの方はそこまで労力を割けませんので、海外口座開設時に銀行経由で保険を購入するのは、意外と悪くないアプローチです。
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