前回のつづき⇒
シンガポールでオフショア法人名義の口座が開設できたと書いたところ、1日で非常に多くの引き合いをいただきました。
根強いシンガポール人気によるものなのか、長年溜まっていたニーズがここにきて一気に顕在化したのかはわかりませんが、もう少し詳しく書きます。
特に質問が多かったのは、半年以内にシンガポールへの本格的な進出が予測できる資料は何なのかというもの。
審査部門は個別ケースごとに、慎重に内容確認するので、一律の基準をここで提示することはできませんが、以下を満たせば満たすほど、成功率は上がると考えられます。
- 現地法人(子会社) / 個人事業体またはパートナーシップ / 有限責任パートナーシップまたはリミテッド・パートナーシップ / 駐在員事務所のいずれかの設立
- シンガポールへの入国記録と頻度
- シンガポールで就労できるビザ(PR、EP、Sパスなど)の保有
- シンガポールでのマンションや事務所の賃貸契約
- シンガポール政府系企業や民間大手企業との契約書
- シンガポール民間企業やASEAN民間企業との取引記録・インボイス
- シンガポールやASEAN進出が合理的な経歴や事業内容
- シンガポールで銀行口座を持つことが合理的な出入金計画
続いて多かった質問が費用に関するもの。銀行によって違いはありますが、以下を目安としてください。
- 銀行申請・審査費用:3,000SGDー5,000SGD
- 書類認証費用:約1,000SGD(実費)
- 口座維持費:200SGDー1,000SGD/月
- 最低預金額/口座残高:100,000SGDー200,000SGDが目安
- 現地渡航費用:各自負担(1~2回)
- 海外法人サポートセンターのサポート費用:お問い合わせください。
ゼロから起業や投資を始める場合は、シンガポール口座は負担が大きく、最善の選択ではないかもしれませんが、ある程度形になっている海外事業や海外投資を効率化・リスクヘッジするのであれば、シンガポール口座は大きなメリットをもたらすでしょう。
ご相談はメールより承っております。
kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com
