海外法人サポートセンター

海外法人設立、海外口座開設、国際税務、海外送金、海外投資について

海外FX会社の作り方②主な登記法域と選択基準

kaigaihoujin.hatenablog.com

前回のつづき⇒

 

海外FX会社設立を検討される方に対して、最初に提案させていただく主な法域は、セーシェル、キプロス、モーリシャスになります。

海外法人サポートセンターがこの3つの法域しか対応できないわけではなく、多くの場合、これら法域で法人登記して海外FXライセンス取得するのが実践的だからです。

海外FX会社の法域を選ぶ際の主な選択基準は以下の通り。

  • ライセンス取得の容易さと登記社数
  • 規制の厳格さ
  • 設立費用(初期登記費用やライセンス申請費用、法定代理人や登録住所費用など)
  • 維持費用(年次報告書、ライセンス更新、監査費用など)
  • 現地の税制と国際税務
  • 銀行口座開設の容易さ
  • 国際的信頼性
  • プライバシー保護・情報開示要件
  • 金融インフラと現地の専門家(弁護士、エージェント)アクセス
  • ターゲット市場への地理的・文化的近さ

 

これを踏まえるとセーシェル、キプロス、モーリシャスの評価はそれぞれ以下の通りになります。

セーシェル

  • ライセンス取得の容易さと登記社数:
    • ライセンス取得: 容易
    • 登記社数: 約60社
  • 規制の厳格さ:
    • 非常に緩い
    • 審査期間: 6ヶ月
  • 設立費用 (初期登記/ライセンス申請/代理人/住所など):
    • $US60,000-100,000
  • 維持費用 (年次報告/更新/監査など):
    • $US25,000-40,000
    • 監査: 一部不要
  • 現地の税制と国際税務:
    • 国内法人税: 0%
    • 国際: タックスヘイブン扱い、租税条約なし (日本の対策税制影響大)
  • 銀行口座開設の容易さ:
    • 世界中のオフショア銀行・グローバル銀行で可能だが、KYC厳格化
  • 国際的信頼性:
    • オフショア金融センター、信頼中程度だが高リスクで敬遠されることも
  • プライバシー保護・情報開示要件:
    • 株主/取締役非公開可能、開示最小限
  • 金融インフラと現地の専門家アクセス:
    • 金融インフラ限定的、エージェント豊富だが現地専門家へのアクセス低め
  • ターゲット市場への地理的・文化的近さ:
    • アフリカ/インド洋/アジア市場

 

キプロス

  • ライセンス取得の容易さと登記社数:
    • ライセンス取得: 普通
    • 登記社数: 約50社
  • 規制の厳格さ:
    • 非常に厳格、EU MiFID II準拠
    • 審査期間: 12-18ヶ月
  • 設立費用 (初期登記/ライセンス申請/代理人/住所など):
    • $US180,000-300,000
  • 維持費用 (年次報告/更新/監査など):
    • $US50,000-100,000
    • 監査/コンプライアンス: 必須
  • 現地の税制と国際税務:
    • 国内法人税: 12.5%(EU内低水準)
    • 国際: EU加盟、租税条約70+ (低税制優遇、国際信頼高)
  • 銀行口座開設の容易さ:
    • EU圏銀行容易、CySEC信頼で審査スムーズ
  • 国際的信頼性:
    • EU規制で高信頼、欧州市場アクセス強
  • プライバシー保護・情報開示要件:
    • EU透明性基準で受益者開示義務
  • 金融インフラと現地の専門家アクセス:
    • EU基準インフラ良好、弁護士/エージェントアクセス容易
  • ターゲット市場への地理的・文化的近さ:
    • 欧州市場

 

モーリシャス

  • ライセンス取得の容易さと登記社数:
    • ライセンス取得: 容易
    • 登記社数: 約25社
  • 規制の厳格さ:
    • 緩い
    • 審査期間: 6-8ヶ月
  • 設立費用 (初期登記/ライセンス申請/代理人/住所など):
    • $US9,000-150,000
  • 維持費用 (年次報告/更新/監査など):
    • $US40,000-60,000
    • 監査: 一部不要
  • 現地の税制と国際税務:
    • 国内法人税: 3% (実質0%優遇)
    • 国際: 租税条約40+、タックスヘイブン扱い一部 (アフリカ/アジア向け)
  • 銀行口座開設の容易さ:
    • 地元/オフショア銀行へのアクセス容易、アジア金融ハブ近接
  • 国際的信頼性:
    • 成長中オフショア、信頼中程度だがアフリカ/アジア特化
  • プライバシー保護・情報開示要件:
    • 株主非公開可能、AML強化だがプライバシー高
  • 金融インフラと現地の専門家アクセス:
    • 発展中の金融インフラ、アジア近接で専門機関に好まれる
  • ターゲット市場への地理的・文化的近さ:
    • アジア/アフリカ市場

 

いかがでしょうか。初めて海外FX会社を立ち上げるのであればこれら3つの法域で十分な場合がほとんどです。

もし、それでは物足りない方や特別な要望のある方がおりましたら、別途メールよりご相談ください。

kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com

 

次回は、比較的容易なケースを想定して、具体的な登記手順をご紹介します。

 

仕事のご依頼や個別相談をされたい方は、メールにて受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com

オフショア投資ブログランキングに参加しています。

にほんブログ村

人気ブログランキング