2016年5月に、海外クレジットカードを偽装して、日本のコンビニATMで14億円とも18億円とも言われる大金が引き出されて闇へ消える事件がありました。
それを受けて海外クレジットカードのATMサービスに対応する各行が、2016年6月より、海外カードによる一回あたり引き出し額制限を4~5万円に引き下げることになりました。
今週、この事件についての公判が行われ、被告は容疑を全面的に認めることになりましたが、事件の規模を考えると、捜査が及んでいるのはほんの氷山の一角でしかありません。
18億円の被害額は、銀行にとっては小さいものなのかもしれません、しかしながら、海外法人・オフショア法人を正しく利用しているにもかかわらず、日本で資金引き出しに支障が出ている方がいるのも事実ですので、そういった方々が最大の被害者と言えるかもしれません。
引き出し回数を増やせばいいだけではないかという反論もあるかと思いますが、一般論は往々にして個別の被害には当てはまらないものなのです。