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オンライン取引を例に、決済の手順を説明します。
ペイメントゲートウェイとペイメントプロセッサーがどのように相互作用しながら動作するかに着目してください。
1.消費者による支払情報の入力
消費者がウェブサイトやモバイルアプリ上で商品やサービスの支払いをする際、クレジットカード番号、有効期限、CVVコードなどの情報を入力します。
2.ペイメントゲートウェイへの情報送信
消費者が入力した支払い情報は、ペイメントゲートウェイに送信され、ペイメントゲートウェイはこれらの情報を暗号化し、安全性を確保します。
3.決済認証リクエストの送信
ペイメントゲートウェイは、ペイメントプロセッサーに対して、決済認証リクエストを送信します。この際、消費者の支払情報とともに、商品・サービス代金や注文番号などの取引情報も送られます。
4.カード発行会社への認証リクエスト
ペイメントプロセッサーは、カード発行会社(クレジットカード会社など)に対して、決済認証のリクエストを送信します。このリクエストには、消費者の支払情報と、個別の取引情報が含まれています。
5.認証・承認の処理
カード発行会社は、消費者の支払能力や本人確認などの与信確認を行い、取引を承認するかどうかを判断します。取引が承認された場合は、ペイメントプロセッサーに承認通知が返されます。
6.承認結果の返却
ペイメントプロセッサーは、カード発行会社からの承認結果を、ペイメントゲートウェイに返送します。
7.承認結果の表示
ペイメントゲートウェイは、承認結果を受け取ると、消費者に対して取引の完了を通知します。取引が承認された場合は、消費者に対して注文確認画面が表示されます。
8.売上情報の集計
ペイメントプロセッサーは、承認された取引の売上情報を集計し、定期的に加盟店(商品・サービスの提供者)に振り込みを行います。
以上が、オンライン決済の一連の動きになります。何の変哲もない決済の裏側では、ペイメメントゲートウェイとペイメントプロセッサーを介して、情報と資金のやり取りが多くの関係者の間で行われています。
次回は、技術的な処理を支える決済システムについて説明します。
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