海外法人サポートセンター

海外法人設立、法人口座開設、国際税務、海外送金、海外投資について

マネーロンダリング

シンガポールにて口座閉鎖・資産凍結が大量発生 その3

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき→ シンガポール最大規模のマネーロンダリング摘発の影響は、口座閉鎖・資産凍結にとどまらず、高級不動産市場にも広がっています。 敷地面積1400平方メートル以上の高級住宅の取引金額は、過去10年の成長を吹き飛ば…

シンガポールにて口座閉鎖・資産凍結が大量発生 その2

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき→ シンガポール最大規模のマネーロンダリング摘発を受けて、非居住者の口座閉鎖、資産凍結が進んでおります。 利用者に悪意や落ち度がなくても、非居住者であることに加えて、以下のような要素があると、口座が利用…

シンガポールにて口座閉鎖・資産凍結が大量発生

大変なことが起きてしまいました。オフショア業界では激震が走っております。 シンガポール警察は、8月下旬、マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで外国人グループに対する一斉家宅捜索を行い、過去最大規模となる約10億シンガポールドル(約1,075億円相当…

オフショア金融ライセンス取得のすすめ その1

オフショア法人は規制が少ないといえど、 金融ビジネスをする場合は、必ずライセンスを取得する必要があります。 投資助言、証券売買、先物契約、為替FX、投資運用、 両替、電子決済、カード発行、ファクタリング、リース、預金業務など、 事業内容に応じて…

口座凍結の嵐を乗り切るために その2 雪解けの季節

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き→ コロナ明けと足並みを揃えるように、口座解凍の動きが世界的に広がっております。 一つは、海外口座利用者が手続きのために、銀行へ渡航しやすくなったからであり、 もう一つは、銀行自体のAML・KYC業務が成熟して…

パラダイス文書について その2 クリーンで効率的なオフショアへ

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき⇒ 2016年にパナマ文書、2017年にパラダイス文書と、 世界を揺るがすタックスヘイブン取引の機密文書漏洩が続いたことは、 遠い過去の記憶になっているかもしれません。 国際ビジネスや国際投資を円滑に進めることが…

スイスにおける資金洗浄と汚職

国際NGOトランスペアランシー・インターナショナルの調べによると、スイスは2021年の腐敗認識指数の評価で、クリーンさが前年と比べて3位から7位に転落したとのこと。 スイスは小さな国で、パブリックセクターにおいても、ものごとの正しさよりも地縁、血縁…

口座凍結の嵐を乗り切るために

2020年に入ってからも、海外口座凍結の動きは、香港・シンガポールの個人・法人口座のみならず、世界中のオフショア銀行で広まっております。 ここでいう口座凍結は、口座を一定期間以上触らなかったために、いくつかの機能が使えなくなる口座ロックではなく…

海外法人の閉鎖手続は超重要です。その7

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ マネーロンダリング防止の名のもとに、海外法人の更新遅延に対するペナルティが重くなる傾向にあります。 一定期間連絡の取れなかった利用者に対して、弊社のコントロールが及ばないところで、機械的に情報開示され…

海外法人の閉鎖手続は超重要です。その6

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 2019年に入り、マネーロンダリング防止関連の規制強化の影響は、法人設立時のみならず、法人閉鎖時にも出始めています。 法人設立や更新時は、必要書類の要件が厳しくなかったものの、閉鎖時になり、いきなり個人情…

安定したサービスの提供へ - ①冬の時代の終焉

海外法人を使ったマネーロンダリングおよび脱税を阻止するために、オフショア国政と各種金融機関は、2017年から2018年にかけて、登記情報の管理強化、および口座開設・維持基準引き上げを段階的に行ってきました。 この間、業界全体として運用が安定…

資金洗浄に揺れる欧州

デンマーク最大手ダンスケ銀行、フィンランド(北欧)最大手ノルデア銀行が、立て続けにバルト三国経由で犯罪資金を受け取ったとし、欧州各国および米国当局が調査に乗り出しています。 business.financialpost.com www.ccn.com EUおよび各国の執行体制を批…

イギリス、不明財産の開示始まる。

イギリスで新たに制定された不明財産に関する命令(UWO)に基づき、アゼルバイジャン籍の夫婦は、BVI法人名義で高級住宅街に20億円以上もの豪邸を購入できた理由を明確に説明することになりそうです。 UWOとは、不正に入手した金を英国内で洗浄した可能性…

KYCとは何か

海外法人設立や海外口座開設において、KYCというキーワードが登場して数年が経ちますが、世界的なマネーロンダリング防止の強化と、仮想通貨業界の勃興により、業界の標準業務プロセスとして定着し、世間的にも認知されるようになったのはここ1・2年の話で…

匿名性と自由度を手にするための代償

海外法人の設立を検討されるほぼ全ての方が、匿名性の高さと自由なビジネス環境を期待しているかと思います。 資産形成期にそれを意識しすぎると手間暇費用がかかり投資効率が落ちると以前書きましたが、もう一つ、利用される方は実感が湧きにくいが重要なこ…

変わるオンラインカジノ その2 変わらないもの

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 以前にマカオ法人とカジノのタイトルで記事を書いたためか、おかげさまで海外法人を設立してオンラインカジノをやりたいという問い合わせを数多くいただいております。 しかし、残念なことに、海外法人サポートセン…

値上がりが止まらない口座開設 その2

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 今週月曜日よりオフショア法人が香港で口座開設する場合の必要書類がまた一つ増えましたので、これから面接を受けられる方および今後新たに口座開設サポートを申し込まれる方から、その費用分だけ、値上げさせてい…

香港返還20周年です

香港が英国から中国に返還されて7月1日で20周年になりました。 記念式典の中で、香港が中国の物であること、そして、中央の権力と香港基本法への挑戦は決して許されないことが強調されました。 香港法人を利用して中国で脱税、マネーロンダリングするよ…

欧州でクレディ・スイスに対して税務調査が進められております。

オランダ、イギリス、フランスを中心に、クレディ・スイスに対する税務調査が進められています。 クレディ・スイスは脱税を容認しない意思表明の広告を英紙に掲載しましたが、多額のペナルティを支払うか、これまでのイメージと顧客を失うかの選択に迫られて…

HSBC香港 600億円の資金洗浄に関与か その2

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ HSBC香港が深く関与したロシアからの資金洗浄に関連して、イギリス当局が、名前の出た自国の銀行について調査に乗り出しました。各行は、取引記録は正であるが、コンプライアンス上問題はなかったと前置きして、更…

HSBC香港 600億円の資金洗浄に関与か

HSBC香港がロシアから流出した600億円の資金洗浄に関与した可能性があるというショッキングなニュースが流れて来ました。www.bloomberg.com 本来なら、当時のコンプライアンス基準と、取引に関連する書類やデータに基いて悪意の有無を問われるべきですが、国…

イギリス法人 その7 歓迎されるきれいな投資移民

kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ イギリスへの年間投資移民数が、全盛期の10分の1まで急落しております。 www.bloomberg.com これでイギリスへの移民が難しくなったと考えることもできますが、本来機能すべき審査が正常なレベルに戻り、その結果…

マネーロンダリング捜査は国際協力の元で行われます。

海外法人を使ったマネーロンダリングは、単純に高税率国から低税率国へ資産を隠蔽するような2国間の問題ではなく、多くの国を巻き込む問題であり、国際社会がその解決に協力関係にあることを、マレーシア国営投資会社(1MDB)による資金洗浄疑惑の捜査が示…

ノミニー特集 その21 お金持ちであることを隠す

kaigaihoujin.hatenablog.com ノミニー(Nominee)と海外法人を利用すれば、匿名性が高まるので金持ちであることを隠すことができます。 こう書くと、何やら資産隠蔽やマネーロンダリングの匂いがしますが、国際協力・法整備・調査手法の成熟により、オフシ…

中国で3兆5千万円規模の地下銀行が摘発されました。

中国で3兆5千万円規模の地下銀行が摘発され、350名もの逮捕者を出したとのこと。習近平体制下の反腐敗運動の一環で、違法ルートでの資本の海外流出に歯止めをかけたい狙いです。資本流出それ自体も、それにより経済統計の数字が合わなくなることも、や…

海外資産を日本で引き出すのが少し面倒になりました

2016年5月に、海外クレジットカードを偽装して、日本のコンビニATMで14億円とも18億円とも言われる大金が引き出されて闇へ消える事件がありました。 それを受けて海外クレジットカードのATMサービスに対応する各行が、2016年6月より、海外カードに…

オフショア銀行とは その5

前回:オフショア銀行とは その4 - 海外法人サポートセンター の続き⇒ 主要国が解決に躍起になるほどの危ない事情のお客さんやお金を抱え込んだオフショア銀行には、当然ながら国際社会の矛先が向きます。(そういった銀行で運悪く口座を作ってしまった方の…

信用調査は誰のために行なうのか

海外法人を設立して、いろんなオフショアサービスを利用しようとすると、信用調査のためにあれこれ書類の提出を求められたり、費用を請求されたりすることが出てきます。まっとうなオフショアサービスほどその傾向があります。 匿名性を比較的安価に手に入れ…

ノミニー特集 その14 日本人専用のノミニー

前回:ノミニー特集 その13 - ノミニーではないノミニー代理人 - 海外法人サポートセンター の続き⇒ 実は弊社はノミニーサービスを日本人向けにしか提供しておりません。 法人設立、口座開設サポート、各種コンサルティングサービスは国籍問わずさまざま…

海外口座はバレないのか

海外法人の法人口座は海外にあるので、日本政府が調べられない、あるいは調べるのが極めて難しいシーンがあるのは事実です。 しかしそれをいいことに、海外法人を社会通念に反する行為をする器として活用すべきかどうかは、よく考えたほうがいいと思います。…

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kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com

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