国際税務
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき⇒ ファミリーオフィスは共通して、以下の目的を持続的に達成するために運営されています。 資産管理 リスク管理 機密保持 良質な社会資源へのアクセス ガバナンス(家族統治、価値観促進) これらテーマをきちんと…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き→ 海外法人をどう利用すれば日本国内で節税できるのか、少しでも有益な回答を得るための質問の仕方について書きます。 具体的なアドバイスを無料では得られないこと理由は、 ①税理士法の制約、②時間投入の制約、③ブレ…
金融ニュースでたびたび登場する「脆弱性」。 この「脆弱性」は、資産価値の急落、負債の不履行、流動性の停滞、サイバー攻撃、不正取引などのリスクをまとめて指す言葉です。 脆弱性の対策として重要なのが「管理」ですが、欧米と日本の金融機関の管理方法…
海外法人をどのように活用すれば日本国内で節税できるのか、という疑問から、インターネット検索したり、海外法人サポート会社に問い合わせされたりする方は多いでしょう。 しかし、その問いに対して答えを得るのは容易ではありません。 第一に、税理士又は…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ オフショア銀行の設立時の審査には、リスク管理体制の要件があります。 設立するオフショア銀行の所在国の規制当局や国際的な基準によって異なりますが、一般的に以下の要素が求められます。 1.ガバナンスと管理…
海外法人は作ったら終わりではなく、作ってからがスタートです。 専門知識を習得しながら、経常的な事務作業を粘り強く続けることで、 実業しかり、投資しかり、節税しかり、移住しかり、 海外法人のメリットを享受できるようになります。 一方で、そのため…
重税事業は往々にして高収益事業です。 世間で耳にすることが少ないけれど、 毎年多額の納税をしている事業の経営者なら、 心のなかで頷いていただけるはずです。 しかし、重税と聞いて思い浮かべる負担は人それぞれです。 何パーセントの税率が重税と言える…
ドイツの検察当局は、配当税還付を利用した不正株取引で初の有罪判決を得ることができました。 配当支払い日の直前に株を海外の投資家に移管して配当税の支払いの減免を受ける 海外の投資家は配当支払いの時期に株式を保有し、徴収された配当税の還付を受け…
事業を営む方が海外法人を使う場合、 ペーパーカンパニーとしてではなく、事業の器として使ったほうが、 より多くの節税空間を作ることができます。 ペーパーカンパニーは海外法人を登記して、取引先と契約を締結するだけの使い方で、 形式的に売上や費用、…
アイルランドはイギリスとの唯一の陸地国境を共有する北西ヨーロッパの国で、 一人当たりGDPは常に世界トップクラス。 欧州市場への進出を考えるなら一度は検討すべきアイルランド法人。 今回はアイルランド法人を作るメリットをご紹介します。 アイルランド…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき⇒ 2016年にパナマ文書、2017年にパラダイス文書と、 世界を揺るがすタックスヘイブン取引の機密文書漏洩が続いたことは、 遠い過去の記憶になっているかもしれません。 国際ビジネスや国際投資を円滑に進めることが…
日本政府は12月23日に来年度予算案をを閣議決定しました。 一般会計総額は114兆3812億円と、22年度当初予算から6兆7848億円増えて、11年連続で最大を更新。「法人税」「所得税」「たばこ税」を増税の対象として、金額と時期は2023年にはっき…
海外法人業界は、常に政府と金融機関の規制変更の対応に追われる業界であり、優れたスキームもその中でしか生まれないと考えています。 プレミアムノミニーサービスも、少額預金でのスイス口座開設も、香港法人の決算も、仮想通貨と現金の取引も、外部環境の…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き→ シンプルに一人で事業を行っているフリーランスや個人投資家の方が 海外法人成りする場合、決算が必要な香港法人のような海外法人を 手間だと感じる方が多く、 低税率で決算や監査のない法域での法人登記を選びがち…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき→ 海外法人口座から個人口座に送金すること自体、税務上何も問題はないが、送金名目によって税率が変わると前回書きました。 税率を抑えるために送金名目を自分で決めようとすると、 往々にして思いつきのアイデア…
気がつけば、海外法人サポートセンターのブログをはじめて6年目になりました。 そして、わたくし自身、いわゆる海外法人設立サポート、 オフショア銀行口座開設サポート、国際税務アドバイザリー業務に従事して、 19年目となりました。 ブログを立ち上げ…
世界的な金融プラットフォームのある法域では、 しばしば投資収益を課税対象外とする法制度を取っています。 株式の配当、キャピタル・ゲイン(投機でないもの)、 認可銀行の預金の利子分に税金がかからず、 俗にキャピタルゲイン非課税と呼ばれています。 …
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 海外法人設立や海外口座開設をほとんど匿名で容易にできると謳うだけでなく、日本に居住しつつタックスヘイブン対策税制を簡単に回避できると謳うタックスプロモーターも、残念ながらまだまだおります。 法的にアウ…
米中貿易摩擦に一時緩和の兆しが見え始めておりますが、 アメリカの欧州や他の地域に対する関税措置、イギリスの欧州連合(EU)離脱をめぐる分裂、世界貿易機関(WTO)の紛争処理能力の低下といったことから、世界の保護主義化が拡大することが予想されます…
投資と節税は資産保全の文脈で、表裏一体の関係にあります。 節税による経済的・時間的な効果を投資に回すことで投資収益を増幅させ、 増幅された経済的・時間的な効果を節税に回すことで節税費用を相殺させ、 それを繰り返すことで、大きな環境変化にも耐え…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回のつづき⇒ 飲食チェーンの海外展開の第一歩として香港法人を活用することは以下の理由から最適です。 1.世界中の食が集まる香港で出店すること自体が、アジア人のみならず、欧米人へのブランディングになる 2.HSBC香港…
asia.nikkei.com G20が巨大多国籍IT企業の税収移転に対するデジタル課税の基本方針が一致する見通し。 本社機能や知的財産権・顧客データを低税率国・地域に集中させることで、サービスや製品の利用者が多くいる国での税負担を回避してきたが、 2020年より、…
kaigaihoujin.hatenablog.com ⇒前回の続き 2017年に続き、2018年も、海外法人を取り巻く環境が大変厳しい一年でした。 弊社はその冬の時代を乗り越えて、日本向けサービスの品質を回復させつつありますが、まだまだグローバルで見れば業界をリードで…
jp.reuters.com EUは域内における米系大手IT企業の売上に対する「デジタル税」導入を巡る協議を続けてきましたが、利益移転により恩恵を受けている一部の加盟国の反対を受け、合意に至らなかったようです。 売上税の導入に賛成の国も、反対の国も、売上…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ HSBC香港では、新規口座開設のみならず、既存口座についても、CRSに基づいた納税者番号が行われております。 日本人で口座開設されている方が多い分、メールや手紙でその連絡が届いている方も多くいらっしゃるので…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ とにかく節税したい そういう思いで海外法人サポートセンターにお問い合わせいただく方も多いです。 タックスヘイブンにある海外法人は、経費積み上げや評価額算出の自由度が高く、日本法人に比べて、納税額圧縮、…
本ブログのよく読まれる記事一覧を見ると、海外口座を開設できるか、海外資産はどうすればバレないか、ということに関心を寄せている読者の方が相当数にのぼると感じます。 HSBC香港で個人口座の開設ができないから、海外法人名義で口座を開設できるのか、 …
タックスヘイブンにある海外法人は、伝統的に、法人登記の詳細を不明確にする方法で、あるいは、登記情報開示の条件を上げる方法で、経営者やオーナーの匿名性を確保してきました。 それゆえ、脱税やマネーロンダリングの温床と国際社会から批判を受けてきま…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ CRSの運用が本格化の一方で、タックスプロモーターたちの決死の研究開発により、CRS対策も本格的に始まりました。 依頼主に焦点を当てて、国籍や居住地を変えるアプローチや、資産に焦点を当てて、その種類や所在地…
kaigaihoujin.hatenablog.com 前回の続き⇒ 2018年3月から4月にかけて、香港の会社法、税法でいくつか重要な改定が行われます。マネーロンダリング防止の観点から、法人登記の透明性が主要オフショア法人と同レベルまで高まり、不自然な送金・取引に対…