残念ながら戦争は儲かると考える人が一定数います。
それは武器や資源の売買といった直接的な、国家によって時に正当化されるものだけではなく、戦地の混乱に乗じた間接的な、民間人による狼藉もあります。
前者はある程度国際社会のルールと世論に縛られていますが、後者にはそれがありません。戦争が長引けば長引くほど、弱者を極限まで食い尽くす経済の生態系ができあがります。そこにはイデオロギーも敵味方も復讐の連鎖なく、ただ、非人道的な「ビジネス」が広がるばかりです。
匿名性を提供するサービスの性質上、そういった「ビジネス」に悪用されないよう、KYCと顧客リスク評価を一層強化することが、オフショア業界の最低限のマナーだと考えます。