ウクライナ情勢と中東情勢で世界が揺れる中で、
オフショア法人の設立が急増しています。
経済的・政治的な不安から資本逃避が進む従来のパターンに加えて、
不買運動リスクを抱えがちな多国籍企業および彼らと取引する仕入先や資本元が、
匿名性を上げて、陣営のレッテルから逃れるために利用するパターンが増えています。
サプライチェーンが国際的に密接不可分に絡み合い、
SNSによってセンセーショナルに加工された情報が拡散されやすい時勢を
反映した形となっています。
国際情勢の揺らぎとともにオフショア法人設立が増える現象は、
争いよりもスムーズな取引と経済発展を望む声が増えていることを示すと同時に、
争い自体は止みそうにないと多くの人が考えていることも示しています。