HSBC香港が口座開設のハードルを上げている理由は、実態を伴わない法人を使ったマネーロンダリングの防止というふうになっていますが、日本人でマネーロンダリングのために法人を設立するのは、千人に一人もいないんじゃないでしょうか。
HSBCからすれば、むしろ大した預金を入れるわけでもファンドを買ってくれる訳でもない、語学力の低い日本人の口座をたくさん開設したところで手間ばかりかかり、口座開設代行業者だけが簡単な仕事で儲かっている構造が嫌で仕方なかったのだと個人的には考えています。
現場レベルでは、口座開設エージェントと行員の関係が良好でも、上の方針が厳しくなり、融通が効かなくなったのが実際のところだと思います。
もちろん、HSBC香港としても良質なお客さんはどんどん確保していきたいと考えていますので、実態のあるビジネスを行っていることを証明できる書類(登記簿、代表の身分証明、住所、事業計画書、取引先との契約書やウェブサイト、給与証明など)を揃え、カタコトでも言いたいことを英語で伝えられれば、基本的には口座が開設できると考えて問題はありません。
これは恒生銀行や永亨銀行、スタンダードチャータード銀行など大手でも同じことが言えます。