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オフショア決済代行会社の作り方⑥登記法域を選択する

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いよいよオフショア決済代行会社を作る手続きの話に入ります。

まずは、登記法域の選択です。

 

クロスボーダー決済型とハイリスク決済型は、審査要件や取引先が異なるため、登記法域も異なります。

 

クロスボーダー決済型は、シンガポール、香港、ケイマン諸島、BVIなどが、ハイリスク決済型は、パナマ、モーリシャス、ベリーズ、バヌアツなどが、有力候補になります。

 

特定の業種の決済については、ジャージー、マン島、マルタ、バミューダ諸島なども検討に値します。

 

登記法域は一度決めると軌道修正するのが極めて難しく、ビジネスに悪影響をおよぼすため、計画段階で総合的に評価する必要があります。

 

評価ポイントは主に以下の7つ。

  • 登記要件
  • 金融規制
  • 顧客情報保護
  • 優遇税制
  • 国際金融インフラ接続
  • 資本金要件
  • 政治的安定性

 

法域が決まれば、およそ以下の手順に沿って、事業を立ち上げていきます。

法人登記完了まで3ヶ月、事業免許取得まで1年弱が目安となります。

  • 登録代行業者の選定(1ヶ月目)
  • 希望会社名のリサーチ(1ヶ月目)
  • 定款の作成(1ヶ月目)
  • 株主および取締役の選任(1ヶ月目)
  • 会社登記の申請(2ヶ月目)
  • 登記証明書の取得(3ヶ月目)
  • 銀行口座の開設(5ヶ月目)
  • 決済事業免許(ライセンス)の申請(7ヶ月目)
  • 決済事業免許(ライセンス)の取得(11ヶ月目)
  • その他事業用の登録(12ヶ月目)

自由なオフショアといえど、

お金さえ払えばすぐに事業を開始できるわけではありません。

 

次回は、事業免許(ライセンス)の審査項目について書きます。

 

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