個人投資家が新興国投資するには、日本の証券会社を通すか、海外で個人か法人口座を開設して海外の証券会社を通すか、もしくは、怪しい広告を出しているブローカーを通すかのいずれかになるケースがほとんどでしょう。
日本の証券会社は日本語が通じる、海外の証券会社は品揃えが豊富、怪しいブローカーは夢を見させてくれる、あたりが投資家の方のメリットになるのでしょうか。
あれ?肝心な利回りが心許ないですよね。
はい、新興国投資で一番儲かるのは日系・欧米系の証券会社、次が新興国政府高官と新興国財閥ですので、個人投資家の利回りは二の次となります。
しっくり来ない方は100年前と50年前の日本史を読み返してみるとよいです。外国人と役人と財閥の名前がずらりと並んでいるではありませんか。
数十年後、新興国の歴史の教科書には、今、こういった新興国投資に大きく関与した者の名前がずらりと並ぶことでしょう。
では、この間、個人投資家はどのように利益を得ているのでしょうか。残念ながら、端的に言えば、既存の大衆向けチャネルが勧める新興国投資は、個人投資家にとってのはギャンブルでしかありません。かといって、現地のもっと怪しい不動産会社や株ブローカーと直接交渉するのは、ほとんどの方にとって一層不利なギャンブルでしかないでしょう。
HSBC香港に口座を開いたからと言って、儲かるわけではありません。ほとんどの方は投資口座維持費と、高い高い仲介手数料に利益を喰われているだけではないかと察します。
心当たりのある方は一度ご相談ください。
私のところには、日系証券会社のようなまとまった資料はないですし、外資系証券会社のような品揃えもないですし、怪しいブローカーのように大きな夢もお見せすることはできません。
しかし、私なりに「新興国にどのように投資すれば堅実にそこそこの収益を得られ、節税もきちんと行うことができるのか」というテーマで考えたことはお伝えできると思います。
kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com
怪しいファンドを薦めたりしないですし、どこからも一銭ももらっていないのでご安心下さい。