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香港法人 その3 - 香港現代史 香港法人と三国貿易

前回:香港法人 その2 香港近代史~香港返還 - 海外法人サポートセンター

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前回の記事よりかなり間があいてしまいました。今回のテーマは中国返還以降の香港についてです。

 

香港は中国返還以降、大陸の製造業発展を支える貿易センターとして大きな役割を果たしてきました。大陸の、外国資本の直接投資を誘致するための制度は運用を重ねる中でいくども改定されてきましたが、それに合わせ、香港はいつも為替管理、通関非効率、取引価格操作の緩衝材となってきました。

 

同時に香港は、マカオに劣らず搾取された富の海外流出に悪用されたり、リインボイスの度が過ぎて貿易収支が国レベルで辻褄があわなくなったりと、中国の発展の負の一面をも担う運命となり、今に至ります。

 

上海株式市場の香港株式市場との相互乗り入れ、上海自由貿易試験区などの新たな試みによって、中国は上海の国際都市化に力を注いでいますが、それは香港の地位を脅かすものではありません。

最初から自由で、国際資本と国際政治の荒波に揉まれてきた香港と、良くも悪くも中国政府の意図と中国内需に染められた上海とでは、制度の成熟度に大きな開きがあるのです。

 

香港はこれからもアジアの貿易センターであり続けます。

東南アジアと関係が深い業種は、多くの場合中国とより深い関係にあります。中国は香港、東南アジアはシンガポールとわけて管理される日系企業も多いですが、浅いレベルでなんとなく分けている企業が多く、資本関係や商流を詳しく見ていくと、両拠点のメリットをまったく活かせていたいことが往々にしてあります。

 

中国にも東南アジアにも関係するビジネスで、一定規模以上の収益が見込めるなら、香港に統括会社をおくことをオススメします。深いレベルでアジアの貿易センターを活用するのがどういうことか、体感するサポートをさせていただきます。

 

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