前回:香港法人 その3 - 香港現代史 香港法人と三国貿易 - 海外法人サポートセンター
の続き⇒
香港の法制度は、イギリスが香港を植民地支配するために作られました。
そしてイギリスが香港を植民地支配に固執する目的は、明確に一つに収斂されます。
その目的を達成し続けるために200年間、香港の法制度は英国法をベースに磨かれていきました。
そして200年後に香港が中国に返還されてからも、一国二制度の名の下、イギリス支配時代からの法制度が維持され続けています。
法律には目的がありますので、統治者が変わっても法律がそのまま維持されるということは、新たな統治者もまったく同じ目的をもってその法律を維持していることになります。
その目的が何なのかを、ここで書くわけにはいきませんが、法律には目的があり、そこに至るまでの歴史がある、という当たり前のことを思い出すだけで、香港だけでなく、例えばオフショア法域間の違いや、日本の税制についての理解が一気に進むと思います。