前回:オフショア銀行とは その3 - 海外法人サポートセンター
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世界には無数のオフショア銀行があるものの、日本人に提供されるのは、ごく限られた法域のごく限られたオフショアバンクしかありません。
供給側の理由は至って単純で、オフショア銀行は元々日本とは縁が薄い国の銀行ですから、日本人は最初から主要顧客とは見なされていません。金額が小さい上にきめ細かいサポートが必要なのもネガティブ要因として働いています。
一方、需要側にも理由があります。それは、シンガポールや香港で法人口座を開設したほうが圧倒的に簡単で、安いからです。お客さんにとって手続が簡単で安いに越したことはございませんので、オフショアバンクの検討は二の次になってしまうのです。
そういう訳があってオフショア銀行の情報はなかなか世の中に出回らないでおります。しかしながら、世の中に出ないことは、世の中とは無縁というわけではなく、むしろ国際経済・国際政治の影響を最も早く受けるといっても過言ではありません。
元々シンガポール口座や香港口座では対応できない、複雑な事情のある方がオフショア口座を利用しているわけですから、なかには複雑どころか危険極まりない事情を抱えている人も紛れ込んでおります。主要国が躍起になって解消に乗り出せば、影響を免れる訳はありません。
徒に国名や銀行名は公開しませんが、そのせいで、オフショア口座が大変困った状況に陥ってしまった方が一定数いると察します。背に腹は代えられないと言ってリスクが大きすぎる行動を取ってしまう前に、一度ご相談ください。
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