シンガポール金融管理局(MAS、通貨金融庁、中央銀行)は11月に入り、
シンガポール最大のDBS銀行に対して、今後6カ月にわたり、新規の事業買収の禁止、
国内支店・ATM縮小の禁止、およびシステムの大幅な変更の禁止を命じました。
アジアの主要銀行の中でも、率先してデジタル化を進めてきたDBS銀行ですが、デジタルバンキングおよび出入金に関するシステム障害が頻発し、復旧の遅れも目立っていたことが問題視されております。
デジタルトランスフォーメーションの過渡期の一時的な混乱とはいえ、利用者が不便を強いられる状況はしばらく続きそうです。
本件はシンガポール国内に限定された話で、香港・マカオ・東南アジア諸国はじめ、他の法域で目立ったシステムエラーや業務停止はございません。
また、本件はオフショア業界に衝動が走った、シンガポール最大規模のマネーロンダリング摘発に由来する口座閉鎖・資産凍結とは関係がありません。
シンガポール国内での金融資産の移動や、一時的な国外移動が必要な方がおりましたら
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