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香港法人 その14 実態ある香港法人とつながる経済圏

kaigaihoujin.hatenablog.com

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この半年の間に、香港では半世紀ぶりに、会社法と金融規制の改正、そして銀行コンプライアンスの整備が大きく進みました。激しい変化についていけず、振り落とされる口座開設希望者と仲介業者は、かなりの数に登ります。

 

弊社も春からドタバタしておりましたが、情勢が安定化するにつれて、軌道修正できつつある状況であり、秋以降は平常通りサービスを提供できる見込みです。

 

さて、香港の金融インフラと香港法人を取り巻く環境がガラリと変わりましたが、新たな仕組みを、資産形成と資産防衛のためにうまく活用するには、以下2点がポイントになります。

 

1.香港のビジネスに実態を持たせること

香港法人であれ、オフショア法人であれ、香港で商業登記し、事務所や従業員を用意し、実際にビジネス活動をすることで、HSBC香港はじめ口座開設と維持が極めて容易となり、節税空間も大幅に広がります。

ペーパーカンパニー名義で所得隠しをするのではなく、実態のあるビジネスの中で、香港の優れた法制度と裾野産業を最大限活用することで、資産形成を加速させ、資産防衛の根拠を揃えていく形になります。

 

2.中国とビジネスすること 

GDP、貿易取扱量ともに中国本土の上海、深圳といった巨大都市に抜かれ、中国の玄関口としての存在感が薄れつつある香港ですが、それはあくまでも本土の成長が大きすぎるために相対的に香港の成長が小さく感じられるだけであって、欧米やアジアの他の金融センターと比べれば、香港はまずまずの成長を続けていると言えます。

www.bloomberg.co.jp

香港とマカオ、そして中国広東省の珠海を結ぶ全長55キロメートルの海上橋が完成し、本年中にも開通予定です。文化的な摩擦や、運用の未熟さは出てくると思われますが、香港と華南地区の経済的な結びつきが強まる傾向が変わることはありません。

 

外国人が香港法人をハブとして、中国の経済成長の恩恵にあやかる仕組みは未だ健在です。

 

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