⇒前回の続き
度重なる値上がりで初めて作るオフショア法人として選ばれることが減ったBVI(英領ヴァージン諸島)、インターネットで海外法人を探しても、その名前を見る機会すら減ってきました。
しかし、それは決してBVIの没落を意味するものではありません。BVI法人は、値上がりの裏で着実にコンプライアンス体制を整え、持株会社の器として脱皮を遂げ、世間から遠ざかったところで、その地位を確立していったのです。
持株会社は、他の株式会社の株式を多数保有することによって、その会社の事業活動の指針を決めることを事業としている会社を指します。 ホールディングカンパニーとも呼ばれます。複数の事業を営んでいる方にとっては、馴染み深い言葉かもしれません。
持株会社を設立するメリットは、事業ごとに独立性をもたせて効率よく経営できることと、事業ごとに企業価値を算出できるのでM&Aしやすいことです。
持株会社としてBVI法人を設立すると、これらのメリットは最大化されます。極めて効率的でクリーンな法制度によって、異なる国に複数の事業がある場合でも、容易に資本再編することができます。
つまり事業を買収するのも、保有するのも、売却するのも、しがらみでがんじがらめの先進国で行なうよりも、ずさんなオペレーションで何も進まない新興国で行なうよりも、オフショア金融センターのBVIで行なうと遥かにスムーズだということです。
取引相手を日本人や日本居住者に限定せず、外国人や機関投資家も視野に入れるなら、なおさら、BVI法人の器で、グローバルスタンダードに沿って持株会社制を導入すべきです。
そして、持株会社の器として同じく法制度が整備されたケイマン法人やバミューダ法人と比べて、大きな価格競争力があることも、BVI法人の魅力です。
海外法人を活用して経営者や投資家としてのステージを一つ上げたい方にはBVI法人をぜひオススメします。
詳しくはメールよりお問い合わせください。
kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com