ベリーズは、中央アメリカ北東部、ユカタン半島の付け根の部分に位置する英連邦王国の一国で、北にメキシコと、西にグアテマラと国境を接しています。
海岸線に沿って約450の離島があり、美しい海とさんご礁に恵まれ、カリブ海の宝石と呼ばれるほどです。
また、ベリーズには、紀元前1500頃からマヤ民族が移住し、なぞに包まれた巨大なマヤ文明が築かれました。 時を経て大航海時代になりますと、スペイン、イギリスが入植。第二次大戦後から独立運動はあったものの、隣国ホンジュラス、グアテマラとの領有権争いが絶えませんでした。
こういった理由から、中米の国の中で最も開発が遅れてしまい、今は砂糖やバナナ等の農業、置籍船の誘致、オフショア法人誘致が主な財源となっています。2006年からオイルが採掘されるようになり、2010年から2014年にかけて、輸出量が4倍に増加し、成長が見込まれる分野です。
ベリーズのオフショア法人(IBC)は、他のオフショア法人誘致国同様、ベリーズ内での事業展開は認められていませんが、法人登記後20年間、同国外での決算申告や法人税課税が免除されています。
通貨はUSDで、ベリーズ国内でもそのまま流通しています。
また、ベリーズ法人は、同国内での銀行口座開設や事務所開設、ベリーズ内国オンショアへの出資が許可されており、株式譲渡、不動産契約などに関わる印税も非課税ですので、ベリーズで石油関連、観光関連、農作物の輸出入関連の実業や投資を海外から行うのにも最適な法制度となっています。資金やバックグラウンドのある方なら、オフショア銀行の開設にも挑戦できます。
ちなみに、ベリーズで法人を設立する中国人はほとんどおらず、日本とも租税条約を結んでおりません。地政学的にアメリカからの圧力はあるものの、アメリカとも実は租税条約を締結していません。
なので、あーやって、こうやって、こうすれば、かなり堅牢なスキームが組めますよね。