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ファミリーオフィスは、超富裕層の資産管理だけをするスマートな仕事ではありません。ファミリーのためならなんでもする、ウェットで泥臭い奉仕の仕事です。
それは、ファミリーのマネーを守るだけでなく、ときにマネーからファミリーを守ります。
お金があることで、人生が豊かになることもあれば、お金があるせいで、人生が狂う人もいるからです。
散財して豪遊するだけならまだしも、自分の能力を示すために子息が新規事業やコア事業の革新にコケると、ファミリーの基盤が揺らいでしまいます。
良からぬ交友関係だけならまだしも、適切でない婚姻相手を選んでしまうと財産分与で富がファミリーから流出してしまいます。
そのようなことがないように、ファミリーのプライベートの隅々まで目を配り、良質な教育と良質な人間関係を通じて、リスクの芽を摘むのも、ファミリーオフィスの仕事です。
息苦しく、窮屈な感じが否めませんが、富を持続的に継承していくのはそれほど難しいということです。
ファミリーのマネーを守るだけではなく、マネーからファミリーを守る働きまでするのが、プライベートバンクとファミリーオフィスの一番の違いです。
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