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オフショア銀行の作り方⑪気になるお値段は?

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オフショア銀行の設立や運営に関する費用は、設立される法域、ライセンスの種類、事業規模、提供するサービスの範囲によって大きく異なります。

依頼される事務所によっては、固定料金でサービスを提供する場合もあれば、時間単位で請求する場合もあります。

そのため、一般的な平均費用を提示するのは難しいですが、値段はどうしても気になると思いますので、安く始めたい方向けにかなりざっくりと目安を示します。

 

1.イニシャルコスト

事前相談料:5,000から100,000 USドル程度(ビジネスモデル作成および法域選定)

初期登録料:50,000から100,000 USドル程度(小規模なオフショア銀行の場合)

法的費用:30,000から300,000 USドル程度(法的文書作成および規制当局対応)

その他アドバイス料:50,000から300,000 USドル程度(申請書類作成および監査対応)

事業費用:600,000から8,000,000 USドル程度(事務所、人員採用、システム導入等)

 

2.ランニングコスト(年間)

ライセンス更新料:50,000から100,000 USドル程度(小規模なオフショア銀行の場合)

監査費用:10,000から300,000 USドル程度(会計、コンプライアンス)

事業費用:600,000から8,000,000 USドル程度(事務所、給与、システム維持管理等)

相談料:5,000から100,000 USドル程度(個別の法律調査、スキーム開発)

 

3.費用に含まれないが準備が必要な資金や見込まれる支出

自己資本

余剰資金

収益が出た際の税金

収益が出た際の投資家への配当

万が一コンプライアンス違反があったときのペナルティ

 

意外と安いと思った方は、かなり資金に余裕がある方だと思います。お金がネックになることはないですので、豊富な資金ゆえの万能感から事業理解を怠ったり、変な業者に引っかからなければ、ライセンス取得までたどり着くのは難しくないでしょう。

 

一方で、高くて手が出ないと思った方でも、諦めるにはまだ早すぎます。オフショア銀行設立のための資金調達は、オンショアと似ており、様々なソースから資金を得ることができます。個人の貯蓄だけで銀行開設したケースを、少なくとも私は見たことがありません。ベンチャーキャピタル、市場からの借入れ、融資保証などに加えて、株式発行、オフショアファンド、プライベートプレイスメントといったアプローチを取るのが一般的です。

なんとしてでもオフショア銀行ビジネスを成功させたい、という熱意があれば、①必要とされる初期資本、②手元にある自己資本、③資本規制や課税問題の制約を見て、一緒に選択肢を考えさせていただきます。

 

ご相談はメールより承っております。

kaigaihoujin.yamaguchi@gmail.com

 

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